週報2025/6/9-15

今週の作業

今週は振り返るとほぼサーフェス-サーフェスの実装に充てていたような気がします.案件のツール改修や補助金のコンサルと話したりもしました.
が,やはり四六時中コーディングのことを考えてました.その甲斐あってか,こんな短期間でもそれっぽい結果が出るようになりました.
実装出来たらどのみちFrontISTR研究会とかで発表する話なので,機密性もないのでここに載せますが,節点-サーフェスだと左図のようになり,サーフェス-サーフェスだと中図のような結果になります.
(上側の要素がSlave,CalculiXでの結果)
今のところの実装では右図の感じです.それっぽい結果にはなっているのですが,少しずれがあり,実は結果としては失敗しています.

node-surf離散化の結果
master要素はslave節点から力を受け垂直に圧縮される
節点でのみ接触判定するので,食い込みを許す
surf-surf離散化の結果
master要素はslave積分点から力を受け,
slaveも同様に積分点位置で生じる力を
節点力として分配し,ぴったりと変形する
私が実装したsurf-surf(6/15現在)
それっぽいけど微妙にあってない

この作業では一旦スピードを意識した実装として,節点での接触判定を積分点に置き換える,Lagrange乗数の管理を積分点でして,接触剛性を作るときにSlave側の節点とも接続する,というような感じで簡易的に作成していました.(簡易的といっても,かなり大変だったけど)

ただ…やっぱりよくよく考えると積分点で接触力を管理すると,じゃあ積分点が増えると接触力がN倍になってしまうから,それっておかしくね?と思ったり,
でもLagrange乗数を接触応力の次元にすると,Lagrange方程式の中で単位がちぐはぐになるよな…と,そもそもの弱形式での積分形が描けていないことに気づいたので,論文を読み漁っています.
もしかして,自分の理解がそもそも違うかもですね,自分を疑うことも大事です.(普通にいろんな人に説明しちゃってたからそうだったら凹むけど)
また修論で読んだ論文を読み直す状況になっていて,なんか自分って前に進んでいるようで同じところをグルグルしているなあ…という気持ちになりますね.
ChatGPTやClaudeはコードの検索や答え合わせ,段階的な実装計画は立ててくれますが,コアな部分はなかなかまだ信用できないですね…
でもClaude君は「この実装は非常に専門的で難易度が高い作業です」と評価してくれました.そうだよね,ここまで1週間ちょっとでできたのもかなりすごいよね.

来週の作業

沼らないように気を付けながら,来週中には仕上げたいですね.そしてなるべく早くM田先生やI垣さんにコードを見せてレビューをいただきたいものです.
あとは来月FrontISTR研究会で(別の話題ですが)発表予定なので,そっちも進めないと.研究室案件はスケジュールが最終決定するまでおあずけなので,今のうちにどっぷり作業します.

余談

梅シロップがいい感じに浸かってきました!炭酸水で割って飲むとうまい!

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